魅惑の馬上ウエディング
趣味は乗馬のほかにマラソンもやっているアスリート。
乗馬の方はというと現在はエンデュランスにご執心である。
そして晶子さんはオーストラリア留学時に乗馬を経験し、帰国後国内でも本格的に乗馬を開始。
晶子さんも智之さん同様にエンデュランスライダーであり、ともに競技に出場する「チームメイト」でもある。
そして、お二人ともに関東にあるお住まいから山梨県甲斐市のNRCに足しげく通って乗馬を楽しんでいた。
そんなお二人を結び付けたのはもちろん「馬が縁」だった。
山梨県北杜市で毎年開催されている八ヶ岳エンデュランス大会で知り合ったのが最初。
その後は徐々に親密になっていき、そして愛を育み、この日を迎えたというわけである。
で、馬上ウェディングである。
馬がきっかけで出会ったお二人だから、ある意味必然さは強く感じる。
だが、実際に「GO!」サインを出すに至ったのにはやはり大谷さんの一言がきっかけだったという。
二人で大谷さんのもとに結婚の報告に出向いた際、以前にも一度、馬上ウェディングをやったことがあるよと大谷さんに言われたという。
NRCの馬に乗せてもらっているし、普通の結婚式を挙げるよりも良い記念になるし、NRCの仲間たちにもきっと喜んでもらえる。
何より、普段自分たちが乗馬をしていることを知らない友人たちに騎乗する姿を観てもらう良い機会になる……
こうしてお二人はNRCバックアップのもと馬上ウェディングの準備を進めていったのである。
当日も早い時間にNRCに入り、小雨が降りしきる中騎乗練習をしたり、衣装に着替えたらウェディングのリハ一サルと忙しくしている。
あとは雨さえあがってくれれば………。
ウェディングパーティーは13時よりスタート。
続々と会場のNRCに集まるフォーマルウエアに身を包んだ参列者たち。
この日はお二人のご親族そして会社の同僚や友人、知人、そして乗馬仲間と50名の参列があった。
参列する人たちの中には、馬を間近に見るのも初めてという人も多かったのだろう。
厩舎や蹄洗場にいる馬と記念撮影をしたり、とても和やかなムードが漂う中、式はスタートした。
まずは智之さんが愛馬ノースマン(アングロアラブ)に騎乗して先行する。
ノースマンは智之さんの半自馬であり、エンデュランスでもずっとコンビを組んでいる相棒とのこと。
そしてそれに続く晶子さんとブラックジャック(クォーターホース)もまた、エンデュランスではいつも一緒というコンビ。
晶子さんのドレス姿にビックリすることもなく(慣らしたそうです)お二人と二頭は会場に進む。
なんだか非常に「絵になる」姿だなぁ。
会場はNRCの馬場が見渡せる長いテラス席。
ここは今回バージンロードも兼ね、レンドカーペットが敷かれている。
愛馬に騎乗したお二人が登場すると、参列者の皆さんは一斉に前列に殺到し、カメラを構えたり、騎乗姿に見入ったり、こちらもなんだか楽しそうである。
馬で入場した後いったん降り、まずは人前結婚式。
続いて指輪交換に誓いのKISS。
そういえば、いつの間にか雨は止み、時折太陽も顔を出すという良い感じに変わっていた(嬉)。
お天道様もきっとこの馬上ウェディングを楽しんでいるに違いない「二人はエンデランスライダーだから、いつも競技会の時は天気が良くないんだよね。
エンデランスは副住職も知ってるとおり、天気はあんまり良くない方が馬には良いから。
でも今日はそれではちょっと困るよな」と大谷さんが語っていたが、この日参列している皆さんのパワーが雨を吹き飛ばしたのであろう。
嬉しい誤算である(笑)。
プログラムは進み、続いて山田さんご夫妻(「誓い」も終えたので、ここからはこう呼ばせていただきますりによるカドリール。
隊列を組みながら馬場を巡った後、まずは晶子さんとブラックジャックによる演技。
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