脳の発達と性格形成

いが絶えず、興奮している状態が長いのか高血圧の状態が続き、動

脈硬化が起こりやすくなるのだそうです。

人間の場合、脳機能がどんどん発達していく3歳以降ですが、3

歳までに蓄積した記憶を元に知覚し、感じ、考え、判断していくの

です。すると、不完全な脳で解釈した情報を核にしていますので、

誤解が誤解を生んでしまうのです。

ilm08_cd01029 母親が子供を守り、父親が母と子供を守ることを必要とされてい

ます。しかし、親の性格や共稼ぎ等で、幼児期に両親が十分な愛情

を持って接することができないと、赤ちゃんは、成長しても人間関

係が、そして、人生そのものがうまく行かず、そのストレスで病弱

にもなるのです。

【問題解決方法】

性格形成の観点から幼児期が重要なのは分かりましたが、既に大

人になってしまっている私達に役立つのが、催眠療法や瞑想法です。

 催眠や瞑想時の意識状態を変性意識状態と言います。

 通常の意識状態では、脳の諸機能をフルに活動させ、過去の記憶

や経験を総動員して、理屈っぽく批判しています。自己同一性(自

己像の一貫性)を保とうとし、自分の経験の中にないものは否定し

ます。

 しかし、変性意識状態になると、知的・批判的な考えや自己同一

性を一時的に抑え、無批判でくつろいだ感覚が強くなります。

体も心もリラックスした状態となります。

 すると、心の中に押し込められてきた様々なストレスが意識に上

ってきます。この時に、幼児期に意識を向けると、幼児期の様々な

思いをインスピレーションとして受け取ることができるのです。

 そして、更に、自分自身の中に「知っている自分」というものが

あって、常にそこから、様々な助言が来ているにもかかわらず、通

常の意識状態ではそれを押さえ込んでしまっています。変性意識状

態となると、「知っている自分」からの助言も受け取ることができ

るのです。

 幼児期の出来事を、「知っている自分」からのメッセージと共に

受け取り、大人の自分としての知識や経験を元に解釈し直してみる

と、現在の自分自身をより深く知ることができます。

 そして、現在の自分が思う「なりたい自分」と照らし合わせて、

差異を修正していくと、充実した人生を送れるようになるのです。

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